３月26日(土)晴れ/最高気温11℃
７年前になるだろうかオレオレ詐欺事件と同じ頃に同じマンションで起きたゴミ屋敷問題が思い出されるがコレは臭く汚かった。管理員の仕事で最初に派遣されたこの現場は他にも色々な事件があったそうで何か悪意のようなモノが集まる不思議な環境であった。今までの私の暮らしの中ではこの様な経験はなかったかも知れないので良い経験をさせてもらったかも知れないが貧乏くじを引いたのは確かである。
新聞やチラシ等の紙ゴミでトイレの中まで山のように積まれた部屋のオーナーは何処で暮らしているのだろうか入口さえ判らない位の有り様だった。事件が解決して部屋を売却して膨大な量の堆積した紙ゴミを方付けるのに中型のトラックが何回も何回も往復してやっと部屋の形が現れたが意外に綺麗だったのに感心した。今だから暴露するがこの方自分が用足した大便やネズミの死骸をマンションの植え込みの土の中に埋めていたことも何度かあった。初期の頃はトイレも使えたはずだがベランダ側から紙を積みはじめ徐々に玄関側にある風呂場・トイレも使えない状態まで新聞紙やパンフレットがギッシリ詰っていて後半は外の公衆トイレを使っていたのかも知れないし風呂は当然入って無かったようで非常に迷惑な話だった。
薄汚れて恐い風貌の部屋の主は私よりずっと若い年齢の男性だったが栄華を極めた時期もあったはずで何らかの切っ掛けで壊れはじめ徐々にゴミを溜める病気になっていったので現代病なんだろう。結局、ゴミ屋敷(部屋)の主は家族の説得で部屋を売却して出て行ったが自分の持ち物であるから幾許かの金子を貰い綺麗に解決となったが割りを食ったのは正直者の管理清掃員の私だったという落ちがあり、ここを辞める切っ掛けにもなってしまった・・。ゴミ屋敷の問題はコレを扱う業者も増え改善されてきたが何とか詐欺は一向に減らず高齢者の意識改革が必要である…。