インスタント時代へ

1958年(昭和33年)8月25日はチキンラーメンが発売された記念すべき日である。この頃は巨人へ長嶋茂雄がデビューしたりフランク永井の『有楽町で逢いましょう』とかロカビリーと賑やかな時代をバックにインスタントラーメンが登場したのである。これから遅れること2年後の1960年・昭和35年に今度は森永製菓からインスタントコーヒーが発売され世に言う『インスタント時代』が始まったのである。戦前から戦後の支那そば・中華そばと親しんできた呼び方もチキンラーメンの登場以来『ラーメン』という呼び方が市民権を獲得して行った瞬間でもある・・。チキンラーメンが発売された頃、私は小学生で即席めんを食べたのは少し後だったと思うが器に麺を放り込み熱いい湯を注ぎフタもせずに3分間待った。この頃はまだまだ美味しいものが溢れている時代ではなく大人たちは緊縮財政の中からこのインスタントラーメンに少しずつ親近感を覚えて行ったのである。私の中では冷やし中華の出前を頼んだら冷やしたラーメンが来たに次ぐ2番目のショックだった。同じ頃だったか叔母さんの家でご馳走になった冷やし中華が美味しかったので自分達の近所の中華屋に『冷やし中華・ラーメン』とか言って注文して届いたのが普通のラーメンの冷たいのだったのでビックリだぁ〜!事件。今で言う冷やし中華だが冷やしラーメンと言うのもあるそうで当時の中華そば屋さんは冷やし中華を知らなかったらしい・・。

これ以来、私のインスタント依存時代も始まったのである(笑)

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